【シナリオ分析】らしさ全開
みなさんこんにちは!
かいふくです。
今週もシナリオ分析などをしてみたいなと。
今週の作品は『薬屋のひとりごと』です。
こちらもテレビアニメが放映中で、原作は小説投稿サイトの「小説家になろう」初のライトノベル。中国を舞台にしたミステリーで、恋愛要素も入っています。
薬屋の少女が人攫いに遭って後宮につかえるところから物語が始まるのですが、中国を舞台にしたアニメーションは最近では珍しいように思います。
後宮で起きる不可解な出来事を薬屋としての知識を活かして解決していくのが基本軸。作者様ご自身も公開されていますが、舞台は16世紀〜十九世紀くらいに設定されているとのことです。
アニメでしか追っていないので全ての判別は難しいですが、情報化社会ではないことを活かした作品だと思います。
現代では不可解な出来事や不気味な噂のほとんどは科学によって証明されています。しかし、昔は病気を呪いの一種としたり、天変地異を神の怒りだと恐れたりしていました。
そう、未知は好奇心にもつながりますが、恐怖でもあったのです。
それを主人公は物ともせず、下女の中でも抜群の知識をもって薬をつくったり毒を分析しながら解決していくのです。
この作品のらしさたらしめているのは主人公が花街育ちの「薬屋」であること。
主人公の聡明さや冷静さに説得力があります。花街育ちであるが故なのか、恋愛感情の鈍さがスパイスになっていてバランスがとれているなぁと思います。
フィクションであるとは言え、歴史や薬の知識などはとても勉強になります。企画にも相当時間を費やしたのではないかと・・・。
いつも思いますが、無数にコンテンツが溢れる中で個性を発揮できる作品はそう多くはないと思います。ですがまだまだ掘り尽くしていない題材があるのも事実。角度を変えるだけでも活路が見出せるかもしれませんね。
常に刺激を受けながら制作をつづけていきたいと思います。
それではまた!
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